2026/03/03 22:19

― 蒸散制御という視点 ―
TC苗は無菌フラスコ内で育成されるため、
外界に比べて湿度100%に近い環境で形成されています。
そのため順化直後の苗は、
葉の蒸散制御機能が未発達な状態です。
⭐ 気孔機能が未成熟
培養環境では気孔の開閉機能が十分に発達していません。
いきなり外気にさらすと、
蒸散が急激に進み、水分バランスが崩れます。
これが“しおれ”の主な原因です。
⭐ 根の吸水能力はまだ低い
順化初期の根は構造的に未成熟で、
吸水能力も十分ではありません。
蒸散量 > 吸水量
このバランスが崩れると、一気にダメージを受けます。
⭐ 密閉の役割
密閉環境は単なる保湿ではなく、
蒸散量を段階的にコントロールするための装置です。
徐々に湿度を下げることで、
気孔機能と根の吸水能力を同時に発達させます。
⭐ まとめ
順化初期の密閉は
「甘やかす」ためではなく、
蒸散と吸水のバランスを整えるための科学的工程です。
RPLでは、環境を急変させず、
段階的に外界へ適応させる設計を採用しています。
👉次回
なぜ馴化初期に肥料をいれないのか
