組織培養苗のよくある質問
輸送中に培地から苗が外れて届いた
組織培養苗は輸送中の振動などにより、培地から苗が離れてしまうことがあります。
輸送用の培地は、苗へのダメージを減らすために
半流動培地や液体培地に近い状態でパッキングされている場合があります。
そのため輸送中の振動によって、苗が培地から離れることがあります。
しかしこの状態は珍しいものではなく、
苗自体に問題があるケースはほとんどありません。
苗の健康状態を見る際に重要なのは
・株元が硬いか
・新芽が健全か
です。
この部分がしっかりしていれば、順化に大きな問題はありません。
根が黒く見える理由は?
輸送後の組織培養苗では、根が黒く見えることがあります。
これは主に
・輸送ストレス
・ポリフェノールの酸化
によるものです。
特に
・バナナ(Musa)
・フィロデンドロン(Philodendron)
などでは比較的よく見られる現象です。
根が黒く見えるからといって、必ずしも腐敗しているわけではありません。
株元が健全であれば、順化後に新しい根が更新されるケースが多くあります。
順化の際に根を切っても良い?
組織培養苗の根は
寒天培地で形成された「寒天根」
です。
この根は土壌環境では機能が弱いため、順化の過程で
・根が落ちる
・新しい根に更新される
ことが珍しくありません。
そのため順化では
「根の量」よりも「株元の状態」
を見ることが大切です。
寒天培地が濁る・茶色くなるのは?
輸送後の組織培養苗では、寒天培地が
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・茶色くなる
・少し濁る
・根の周囲が変色する
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これは多くの場合、
植物から分泌されるポリフェノールや代謝物質
によるものです。
特に輸送ストレスや温度変化があると、この現象が起こりやすくなります。
この場合、
・株元が硬い
・新芽が健全
であれば苗自体に問題はないケースがほとんどです。
Q.コンタミ(汚染)の特徴は?
微生物による汚染が起きている場合は、以下のような特徴があります。
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・白いモヤ状の菌糸
・培地の強い濁り
・異臭
・株元が急速に軟化する
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このような症状がある場合は注意が必要です。
すぐにご連絡下さい。
組織培養苗で一番重要なポイント
組織培養苗の状態を判断する際に、
最も重要なのは「株元(基部)」です。
以下の状態であれば順化できる可能性は高いです。
・株元が硬い
・新芽が健全
・組織が透明化していない
逆に
・株元がブヨブヨしている
・腐敗臭がする
場合は注意が必要です。
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RARE PLANT LABでの順化
RARE PLANT LABでは順化の際、
寒天環境から土壌環境へ適応させるため、
必要に応じて寒天根を整理して順化することもあります。
新しい環境に適した根を発生させることが、
順化成功のポイントになります。
まとめ
組織培養苗では以下の状態が見られることがあります。
・培地から苗が外れる
・根が黒く見える
・順化時に寒天根が落ちる
・寒天培地が濁る
これらは多くの場合、
組織培養苗では正常な範囲の現象です。
重要なのは
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・株元の状態
・新芽の状態
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になります。
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RARE PLANT LABでは、組織培養苗の情報や順化方法についても発信しています。
ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
